Yamaha RTX ルーターで帯域制限
はじめに
Yamaha RTX ルーターで帯域制限をかける方法を紹介します。
多数の VPN クライアントが社内に入って来ていてネットワークが不安定。ひとまず帯域を絞りたい。みたいな状況を想定しています。
今回紹介する方法は一括で帯域を絞るので応急処置的な方法です。本来であれば、もっと細かく設定するべきと思います。
帯域制限とは?
特定の通信に対して、有効な帯域幅(通信速度)を指定する制御方法です。 特定の通信によって帯域が占有されることを防いだり、特定の通信の帯域幅を一定量確保したりするときに利用します。
特定の通信が通信を占領してしまわないようにする制御のことです。
構成
ネットワーク図です。
設定コマンド
早速ですが、設定コマンドです。
lan2
からの全ての出力を合計で、2M に絞る設定です。
queue lan2 type shaping
queue class filter 1 1 ip * * * * *
queue lan2 class filter list 1
queue lan2 class property 1 bandwidth=2m
設定できたか確認する
帯域制限が有効になっているかは、show status qos all
で確認できます。
show status qos all
コマンドを実行すると以下のような結果になります。
LAN2
キューイングタイプ: shaping
インタフェース速度: 10g
[帯域]
クラス 設定帯域 使用帯域 (%) ピーク 記録日時
------- ---------------------- ------------ ------ -------------------
1 2m 3.26k (< 1%) 410k 2024/12/24 11:39:00
------- ---------------------- ------------ ------ -------------------
第1階層クラス数: 1
保証帯域合計: 2m
[キュー長]
クラス 上限 エンキュー回数 デキュー 現在 ピーク 記録日時
成功 / 失敗 回数
------ ----- --------------------- ---------- ----- ----- -------------------
1 600 25326/ 0 25326 0 83 2024/12/24 11:38:59
------ ----- --------------------- ---------- ----- ----- -------------------
[Dynamic Class Control]
Dynamic Class Control機能は停止しています
設定できていますね。